『LAMENTO』

2025.08.16

三曲目の配信Single『LAMENTO』


今回も、ジャケットには自身が撮影した写真を使用しております。


すべての歌詞を初めて自身で書いた曲となります。


喜怒哀楽の『哀』を主題に据えようと考え、自身のこれまでの時間の中で、一番哀しかったことはなんだろうと考えた時、二〇〇一年九月十一日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の映像をまのあたりにした時のことが浮かびました。


人生で初めてまのあたりにした、不特定多数の他者や国といった大きな単位を巻き込んでも構わないという、投げやりで狂暴な負の感情。


「自身がどんなにつらくても、他者を傷つけてもいいということにはならない。」


この考え方で当時中学三年生までの時間を生きてきた僕にとって、物凄く衝撃的でした。


行為を行なっているのは、僕と同じヒトと呼ばれる種で、僕の中にも、条件が揃えば、同じ行為を行ってしまう、同じ感情が存在していると理解した時、あまりにも恐ろしく、そして、かなしかった。


こんなにも醜いものが存在していいのかと思い詰めて日々をすごし、ある日、苦し紛れに夜中に歩き出したことがありました。


考えこみながら夜中歩き回り、ある橋の上にたどり着き、立ち止まった時、ちょうど、朝日が登ってくるのが見えました。


徐々にあけていく空、陽光で輝く清涼な空気、光を受けて煌めく川面、


とてもとても美しかった。


美しいと感じているのに、負の感情はここに在り続ける、美しいものごとを、美しいと感じられず、負の感情に塗れて存在しつづけているヒトが在り、自身もその一員でしかない。


『これだけで充分なのに、何故これだけで生きていかれないのだろう。』


と泣いていました。


僕の人生で一番のかなしみです。


「それでも 天は 青く」


いつでもどんなときでも空は青い。


お互いが一緒にいたいと思うもの同士が、穏やかな時間を共有し合っている時も、


思いの行き違いから衝突している時も、


ビルに飛行機が突撃した時も、


戦車から砲弾が発射される時も、


空は、青い。

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